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イスラエルの伝統を築いた人々 その7:ダビデ①

<成和学生会報2016年4月号掲載>

 

イスラエルの伝統を築いた人々

 
神様は人類始祖の堕落によって、悲しみを抱えながら救援摂理歴史を主宰してこられました。愛に満ちた天の父母である神様は、堕落人間を滅ぼすこともできず、彼らを子女として取り戻す一日を夢見てきました。

 
救いの歴史を完結するために、神のひとり子=メシヤを世に送ろうと準備され、その土台を築くために僕を選んで使命を与えました。

 
アベルを通して出発しようとした救いの歴史は兄カインに殺され頓挫しました。ノアを呼んで箱舟を作らせ、洪水審判の後に新しい歴史を出発しようとしましたが、親の心が分からない息子たちによって挫折しました。

 
ハランの地でアブラハムを召命した時から、神様の計画は本格的に動き始めます。アブラハムに託された使命はイサクを経てヤコブに引き継がれ、土台が築かれました。勝利者・イスラエルの名を頂いたヤコブから12人の息子が生まれ、その子孫が産み増えて民族となります。これが選民イスラエルです。

 

救いの歴史を物語る

 
 「聖書は、神様の創造理想と堕落、そして復帰の道が隠された秘密の啓示書」(平和メッセージ13)だと真の父母様は言われました。

 
イスラエル民族は、自らの体験を通して、神様は創造主であり人類の救済主であると悟り、子孫にもそのことを語り聞かせてきました。これを書き記し集めたのが聖書です。その中に、人類救済のために特別な使命を果たすため呼び出されたイスラエル民族の、神様と共に歩んだ歴史物語が記されています。彼らは、民族の歴史を、神様の救いのみ業が現す預言だと理解して、生きた教訓にしています。彼らは、アブラハム、イサク、ヤコブを父祖として慕いながら、その人生に倣い、今なお神様と共なる人生を歩み続けています。

 
『聖書を味わおう』は数年間、アブラハムを筆頭に、イスラエル民族の伝統を築いてきた人々を取り上げ、順番に語ってきました。先駆者の歩みを身近に感じてほしいからです。

 
神様から召命された人物が家庭を立て、民族を起こし、国を建ててきたがゆえに、メシヤを迎えることができました。神様と選民との織りなす救いの歴史があったからこそ、再臨主、真の父母様が来ました。そして、その実りとして私たちが生まれて来ることができたのです。

 
聖書の物語は、先月でイスラエル統一王国初代の王サウルを終え、今月からダビデに移ります。時は、紀元前1000年頃のことです。神のひとり子、イエス様が生まれてくるまでには、その後1000年を経なければなりません。

 

ダビデの召命

 
サウル王がギルボアの戦いでペリシテに敗れ、命を落とした後、この国を一つにまとめ治める王がダビデです。

 
ダビデはサウルの死を機に王の名乗りを上げ、人々の前に現れます。ところが、神様はダビデの少年時代にすでに彼を次の王として選んでいたのです。

 
サウル王がサムエルを通して伝えられた神のことばに従わなかった時、神様はサムエルを呼び、ベツレヘムに住むエッサイのところに行けと命じました。「わたしはその子たちのうちにひとりの王を捜し得たからである」(サムエル記上16・1)と言われます。

 
サムエルは、サウル王に悟られないよう注意を払い、主に犠牲を捧げる名目でベツレヘムに出かけました。その場にエッサイとその子らを呼び、神様が選ばれた新しい王を見出そうとしました。

 
最初に長男エリアブを見たサムエルは、彼が背も高く立派な風貌をしていたので、この男が選ばれた者に違いないと思いました。ところが、神様はすぐさまそれを否定します。

 
「顔かたちや身のたけを見てはならない。わたしはすでにその人を捨てた。わたしが見るところは人とは異なる。人は外の顔かたちを見、主は心を見る」。(サムエル記上16・7)

 
神様の選びの観点に気づかされたサムエルは、改めてエッサイの子供たちを次男から順番に見ていきましたが、その場にいた7人の子らの中には神様の心にかなう人を見出せませんでした。

 
そこで、サムエルは、この場に息子全員がきているのかを確かめました。エッサイは、末っ子のダビデは羊の面倒を見るため野に出かけていると答えます。早速、彼を呼びにやりました。

 
現れたダビデはまだ少年でした。「彼は血色のよい、目のきれいな、姿の美しい人」(サムエル記上16・12)でした。その時、主なる神様はサムエルに言われました。「立ってこれに油をそそげ。これがその人である」。(サムエル記上16・12)そこで、サムエルは油を取ってダビデに注ぎました。それは神様の特別な使命が与えられたしるしです。この日以来、主の霊が激しく彼に臨むようになったのです。

Category: 誌面説教