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原理講論を読もう♪70

<成和学生会報2016年1月号掲載>image2edi

 

ヨハネの使命を代身して歩むイエス様

先月号では洗礼ヨハネがイエス様を信じることができなかったため、第一次世界的カナン復帰路程に失敗した内容を勉強しました。洗礼ヨハネの使命はイスラエル民族をメシヤであるイエス様に繋げることでした。しかし洗礼ヨハネがイエス様を信じることができなかったため、洗礼ヨハネを信じるイスラエル民族も同じようにイエス様を信じることができませんでした。

なぜなら洗礼ヨハネは祭司長ザカリヤの息子であり荒野での修行と水による洗礼を授けることでメシヤではないかと思われるほどの人物でした。一方、イエス様はナザレの大工の息子だということ以外、社会的に認められる内容がありませんでした。そのため、イスラエル民族の立場から見ると、イエス様よりも洗礼ヨハネのほうが格段に信じることができる存在だったからです。
こうして洗礼ヨハネの失敗により、イエス様は何の基盤もないところから摂理を始めなければいけませんでした。第二次世界的カナン復帰路程を出発するのに際して、イエス様が最初にしたことは洗礼ヨハネの使命を代理し、信仰基台を復帰することでした。本来イエス様は神様の一人子ですので、原則的には苦難の道を歩まなくとも良いはずでした。しかし洗礼ヨハネがその使命を完遂できなかったため、彼が受けるべき苦難をイエス様が受けなくてはいけなくなりました。

 

 

三大試練

第二次世界的カナン復帰路程の信仰基台を受けるためにイエス様が立てた条件は荒野での40日断食でした。イエス様が荒野で40日の断食を終えると、サタンがやってきて試練を与えました。これが有名な三大試練です。この三大試練の場面は聖書に詳しく載っているので少し長いですが引用してみます。
さて、イエスは御霊によって荒野に導かれた。悪魔に試みられるためである。そして、四十日四十夜、断食をし、そののち空腹になられた。すると試みる者がきて言った、「もしあなたが神の子であるなら、これらの石がパンになるように命じてごらんなさい」イエスは答えて言われた、「『人はパンだけで生きるものではなく、神の口から出る一つ一つの言(ことば)で生きるものである』と書いてある」それから悪魔は、イエスを聖なる都に連れて行き、宮の頂上に立たせて、言った、「もしあなたが神の子であるなら、下へ飛び降りてごらんなさい『神はあなたのために御使たちにお命じになると、あなたの足が石に打ちつけられないように、彼らはあなたを手でささえるであろう』と書いてありますから」イエスは彼に言われた、「『主なるあなたの神を試みてはならない』とまた書いてある」次に悪魔は、イエスを非常に高い山に連れて行き、この世の全ての国々とその栄華とを見せて言った、「もしあなたが、ひれ伏してわたしを拝むなら、これらのものを皆あなたにあげましょう」するとイエスは彼に言われた、「サタンよ、退け。『主なるあなたの神を拝し、ただ神にのみ仕えよ』と書いてある」そこで悪魔はイエスを離れ去り、そして、御使たちがみもとにきて仕えた。(マタイ福音書4・1-11)
サタンがこのようにイエス様に試練を与えた理由はどこにあったのでしょうか。まず一番最初の試練を見ると、サタンは、「もしあなたが神の子であるなら、これらの石がパンになるように命じてごらんなさい」と空腹のイエス様を誘惑します。ここに出てくる石とは、モーセを中心とした復帰摂理においてサタンが所有することになった石(石版の破壊、盤石二打)を取り戻すためのものでした。また荒野路程におけるイスラエル民族が飢餓ゆえにモーセを不信し霊的な生命の象徴である石を失ったように、イエス様も飢えをしのぐために石をパンに変えてしまえば、その石をサタンが永遠に所有するということを象徴的に表した試練でした。また霊的生命の象徴でもある石は、イエス様自身を象徴していました。そのためイエス様は肉身を生かすパンが問題なのではなく、イエス様自身がサタンの試練を勝利し、神のみ言を糧としなければいけないという意味を込めて「人はパンだけで生きるものではない」と答えられたのでした。
次にサタンはイエスを宮の頂上に立たせて「下へ飛び降りてごらんなさい」と言いました。宮とは神様をお迎えする神殿を意味しています。イエス様は神の一人子としてこられているので、その神殿の主人公だと言えます。宮から飛び降りろという言葉は、メシヤの位置を捨てて堕落人間の立場に戻ればサタンがその神殿を主管する、という意味だったのです。これに対しイエス様は「主なるあなたの神を試みてはならない」と答えました。元来天使であったサタンは創造本然の人間の主管を受けるべき立場だったため、イエス様に対しても主管を受けなければいけない立場だったのです。それにもかかわらず、イエス様の立場を奪いとろうとするのは非原理的な行動だと言わざるを得ないため、イエス様はこのように答えられたのでした。
最後にサタンはイエス様を山に連れて行き、世の全ての国々と栄華を見せながら「もしあなたが、ひれ伏してわたしを拝むなら、これらのものを皆あなたにあげましょう」と言いました。これは被造世界の主管者であるイエス様に対して、アダムが堕落したのと同様に第二のアダムであるイエス様もサタンに屈服せよという試練でした。本来天使は神様、そして創造本然のアダムであるイエス様に仕えるべき存在なので、イエス様は「主なるあなたの神を拝し、ただ神にのみ仕えよ」と答えられたのでした。

Category: 誌面説教②