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原理講論を読もう♪62

<成和学生会報2015年5月号掲載>rh-sanctuaryatsinai

幕屋をつくる意味

先月号では、モーセの精誠により、堕落によって失った神様のみ言を石版(十戒)を通して復帰した内容を勉強しました。神様はこの石版を保管するための契約の箱、そして契約の箱と共に神様に侍る場所の幕屋をつくるようにイスラエル民族に命じました。幕屋は現代における教会だと考えればイメージしやすいかと思います。しかし教会は移動することはありませんし、誰でもお祈りをしに入れます。
しかしモーセの時代に作られた幕屋は流浪のイスラエル民族がどこにでも持ち運びができるよう移動可能につくった建物でした。また、幕屋は神様がそこに実在される場所、何よりも神聖な場所として考えられていたため、選ばれたごく少数の人(大祭司と呼ばれる聖職者)のみ入ることが許されていました。
それではこの幕屋は摂理的にどのような意味を持っていたのでしょうか?イエス様は神殿を自分の体に例えられながら、神殿はイエス様の形象的な象徴であることを強調されました。幕屋は1カ所に定着することが許されなかったイスラエル民族が神殿の代わりに建てたもので、神殿と同じ役割を果たしていました。そのため幕屋はイエス様の象徴的な表示体という意味を持っていたのです。
それでは神様はなぜイスラエル民族に石版と契約の箱と幕屋をつくるように支持されたのでしょうか?イスラエル民族は神様の三大奇跡や十災禍、紅海の奇跡などを目の当たりにしてエジプトを出発しました。しかし神様による奇跡は一時的にイスラエル民族の意識を変えることができましたが、イスラエル民族は時間が経つとすぐに不平をもらし、モーセや神様を不信する行動をとってきました。そんなイスラエル民族によってモーセまでも神様を不信するかもしれない立場に陥ってしまいました。そこで神様は人間がどんなに心変わりしても、不振に陥ったとしても変わることのない信仰の対象を立てることにしたのです。それが石版であり、契約の箱であり、幕屋でした。この信仰の対象を立てることで正しい信仰を継承させ、摂理の目的を成就できるようにしたのでした。お父様はみ言の中で幕屋についてこのように語っておられます。
地上天国と神様の理想家庭を実現するために、真の父母として来られるメシヤを迎える道を案内するのがカナン復帰路程です。ところが、その民族が荒野で倒れそうになったので、象徴的にメシヤの代身として見せてくださったのが契約の箱の中に入っている二つの石版であり、マナとアロンの杖でした。これに絶対的に侍ることによって、来られるメシヤに絶対的に侍ることができるのです。そのようにして、天の国の建設が始まることを見せてくださいました。それで、象徴的なメシヤを立てて訓練したのが幕屋の理念です。それはメシヤが訪れるための象徴的な準備でした。(み言に学ぶ統一原理 P158)

 

幕屋のための基台

ところで幕屋はイエス様の象徴的表示体であるため、イスラエル民族に幕屋(石版、契約の箱を含む)を与えるということは地上にメシヤが象徴的に降臨されることを意味していました。そのため幕屋を迎えるためには“幕屋のための基台”が必要になりました。“幕屋のための基台”は“メシヤのための基台”と同様に“信仰基台”と“実体基台”を立てなければいけませんでした。イスラエル民族は幕屋を立て、カナンに定着し神様も定着できる神殿を立てるまで幕屋を信じきることができなければいけませんでした。
しかし残念なことにモーセが40日40夜の断食をおこなっている最中にイスラエル民族は不振に陥り、あろうことか金の子牛という偶像を作り崇めていたのでした。また幕屋を立てた後もイスラエル民族は荒野において神様を不信し、モーセに向かって不平不満を浴びせ続けたので幕屋のための基台は第一次、第二次の摂理とも失敗に終わりました。
第三次幕屋のための基台を立てるための条件物となったのが“40日カナン偵察期間”でした。モーセはカナンを復帰するためにイスラエルの12氏族から一人ずつ代表者を選び、カナンを偵察させたのでした。当時のカナンには違う民族が定着しており、イスラエル民族はこの民族と戦って領土を回復しなければいけない状況にありました。
この偵察は現実がどんなに厳しいものであったとしても、神様を信じて、神様が望まれる方向(カナン)にイスラエル民族が進むことができるよう報告することが摂理的に求められていました。しかし偵察から戻ってきた代表者たちは次々に否定的な報告をしました。その地に住む民は強く、その町々は堅固であり、そのところで見た民はみな背が高く、自分がいなごのように思えたと言いふらし、エジプトに帰ろうと騒ぎ始めたのでした。
しかしそんな中でもヨシュアとカレブは信仰を前面に出し、神様の保護がある限り必ずカナンに入ることができると報告しました。しかし彼らの報告は多勢に無勢で聞き入れられず、イスラエル民族はこの二人を石で撃ち殺そうとしたのでした。こうしてまたしても摂理に失敗して“幕屋のための基台”を立てることができなかったイスラエル民族は、40日偵察期間の失敗を復帰するために、1日を1年に換算して40年間を荒野で過ごさなければならなくなったのでした。

Category: 誌面説教②