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原理講論を読もう♪60

<成和学生会報2015年3月号掲載>aa45281edi

 

出エジプト

先月はイスラエル民族が奴隷として苦しめられていたエジプトから出発(脱出)するために、モーセが中心人物となって第二次カナン復帰路程を出発し、兄・アロンと共にパロの宮中に乗り込んで、神様が与えた不思議な力で奇跡を起こした内容を学びました。神様に与えられた力で起こした奇跡は、エジプト全土に大きな被害を与えましたが、これはエジプトの王であるパロが神様の能力の偉大さを悟りイスラエル民族を解放するためであり、またイスラエル民族自身も神様の偉大な力を再認識しエジプトに未練を持たずに出発できるようにするためでした。
こうして神様の力を与えられたモーセによる“三大奇跡と十災禍”に接したイスラエル民族はモーセこそ神様が遣わされた民族的指導者であると信じるようになりました。このようにイスラエル民族が中心人物(アベルの立場を復帰した)であるモーセを信じ従う立場に立つことができたので、彼らはついに第二次民族的カナン復帰路程を出発することができるようになったのでした。
こうして無事にエジプトを出発することができるようになったイスラエル民族でしたが、その出発は決して平坦なものではありませんでした。エジプトにとってイスラエル民族は貴重な労働力でしたので、間単にカナンに帰ることを許しはしませんでした。それがよく分かっていたモーセは、神様に犠牲を捧げるために3日間だけ国外に出ることを許可するようエジプトの王を欺きました。
 「わたしたちは三日の道のりほど、荒野にはいって、わたしたちの神、主に犠牲をささげ、主がわたしたちに命じられるようにしなければなりません」。パロは言った、「わたしはあなたがたをさらせ、荒野であなたがたの神、主に犠牲をささげさせよう。ただあまり遠くに行ってはならない。」(出エジプト8・27-28)
エジプトの王を欺いて3日間の自由を得ましたが、これはサタンを分立するための期間でした。アブラハムがイサクを燔祭として捧げる前の3日間、イエス様が十字架にかかった後、復活するまでの3日間も、同じように神様のみ意に叶うようにサタンを分立する期間でした。
このように、サタンを分立する3日間を荒野で過ごしたイスラエル民族のために、神様は昼は雲の柱、夜は火の柱を持って導きました。雲の柱は世界的カナン復帰路程を歩まれるイエス様を表示したものであり、火の柱は女性神としての聖霊を表示したものでした。

 

紅海の奇跡

こうして神様に導かれてエジプトを脱出したイスラエル民族でしたが、エジプトの王は約束の3日が経っても戻らず逃げ去ったことを悟り、彼らを追撃し捕らえることを決意します。
 「われわれはなぜこのようにイスラエルをさらせて、われわれに仕えさせないようにしたのであろう」それでパロは戦車を整え、自らその民を率い、また、えり抜きの戦車六百と、エジプトのすべての戦車およびすべての指揮者たちを率いた。(出エジプト14・5-7)
エジプトの大軍を目の当たりにしたイスラエル民族は、それまでの神様の奇跡と導きを忘れて恐れおののきます。自分たちを荒野で死なせるためにわざわざエジプトから連れ出したのか、奴隷でいたほうがましだったなど、弱音だけでなくイスラエル民族を導き出したモーセを非難する自己中心的な声が上がります。しかしこの窮地においてモーセは神を絶対的に信じ、断固とした姿勢でイスラエル民族を正し勇気付けます。これが聖書でも最も有名な逸話として知られている“紅海の奇跡”です。
モーセが手を海の上に差し伸べたので、主は夜もすがら強い東風を持って海を退かせ、海を陸地とされ、水は分かれた。イスラエルの人々は海の中の乾いた地を行ったが、水は彼らの右と左に、かきとなった。・・・モーセが手を海の上にさし伸べると、夜明けになって海はいつもの流れに返り、エジプト人はこれに向かって逃げたが、主はエジプトびとを海の中に投げ込まれた。(出エジプト14・21-27)
エジプトびとの前に立っていたモーセは神様を象徴していました。またモーセが手に持っていた杖は、神の権能を表すイエスを象徴したものでした。そのためこの紅海の奇跡は将来イエス様がこられた時にサタン側の追撃を受けるようになるが、彼らの前に横たわる俗世界(海)を打つ時、道が拓かれ、聖徒たち(イエス様に従う者)はその道を歩み、追撃するサタン側は滅ぼされるということを象徴的に見せてくださったのでした。
このような紅海の奇跡を経て、イスラエル民族は本格的にカナン復帰のための荒野路程を歩むことになりました。しかしこの荒野路程は苦労の連続でもありました。イスラエル民族は苦難に直面するたびに指導者であるモーセに不満を浴びせかけました。その度にモーセはイスラエル民族をなだめたり、怒ったりして神様を不信するイスラエル民族を導いていきます。モーセを偉大なる指導者たらしめたのは、どのような窮地に陥っても神様を不信しなかった点でした。今月号は紅海でエジプト軍に追い込まれて絶体絶命の立場に陥ったモーセが阿鼻叫喚の混乱に陥ったイスラエル民族に語りかけた聖句を紹介して終えたいと思います。
「あなたがたは恐れてはならない。かたく立って、主がきょう、あなたがたのためになされる救いを見なさい。きょう、あなたがたはエジプトびとを見るが、もはや永久に、二度と彼らを見ないであろう。主があなたがたのために戦われるから、あなたがたは黙していなさい」。(出エジプト14・14-15)

Category: 誌面説教②