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原理講論を読もう♪㊿

<成和学生会報2014年5月号掲載>Page0001_edi

 

信仰基台を勝利したアブラハム

前回はアブラハムのイサク献祭について学びました。アブラハムは三種の動物の供え物のうち、ハトを裂かなかったことで信仰基台に失敗しましたが、アダム家庭、ノア家庭に続いて3代目だったため、3数(完成数)の法則によってもう一度信仰基台を立てることができるようになりました。

しかし蕩減条件の法則により“より小さいものをもって蕩減条件を立てる”のに失敗した場合、“より大きなものを持って蕩減条件を立て”なければいけませんでした。そこで神様はアブラハムに、愛するひとり子イサクを献祭として捧げるよう命じました。アブラハムはこの神様の指示に従順に従い、モリヤ山に祭壇を築き、イサクを献祭として捧げようとしました。刃物を握った手を振りかざしイサクを殺そうとした瞬間、天の使いがイサクを殺さぬよう彼を止めました。

こうしてアブラハムは三種の動物の供え物で失敗して侵入したサタンを分離させ、摂理的な使命をイサクに継承することができました。アブラハムとイサクは祭壇の近くの藪に角をかけていた雄羊を供え物として捧げることで信仰基台を勝利することができたのです。

 

自らの決断に責任を持つ信仰者

ところでアブラハムは神様からイサク献祭を命じられた時、どんな心情だったでしょうか?神様の命令であれば文句は言えないと思ったでしょうか。アブラハムは信仰深くはありましたが、時に神様に意見することもありました。例えば有名なソドムとゴモラの街を焼き尽くす前、アブラハムは甥ロトの家族が住んでいたこの街を救おうと決死の思いで神様に意見を提示しています。「まことにあなたは正しい者を、悪い者と一緒に滅ぼされるのですか?たとい、あの町に50人の正しい者があっても、あなたはなお、そのところを滅ぼし、その中にいる50人のためにこれをゆるされないのですか。正しい者と悪い者とを一緒に殺すようなことをあなたは決してなさらないでしょう」(創世記18・22)

これに対して神様は「もしソドムの町の中に50人の正しい者があったら、その人々のためにその所をすべてゆるそう」と意見を変えます。アブラハムはさらに50人の人数を5人単位で減らしながら、神様にソドムの町を許してもらえるよう嘆願し、最後には10人までの譲歩を勝ち取ります。「わが主よ、どうかお怒りにならぬよう。私は今一度申します、もしそこに10人いたら(ソドムの町をゆるしてくださいますか)」(創世記18・16-33)このアブラハムと神様の問答は聖書の中でも非常に有名な部分ですので是非読んでみてください。

このようにアブラハムは神様にも自分の意見を提示するほど、自らの決断に責任を持とうとする信仰者でした。もしもアブラハムがイサク献祭を本気で避けようと思ったならば、神様に意見することもできたかもしれません。しかしアブラハムがそうしなかったのは摂理の失敗の責任を取るためには、“より大きなもの”つまりイサクを供え物として捧げるより方法がないことがよくわかっていたからでした。

 

神様からの祝福

また、イサクを供え物として捧げるよう命じた神様でしたが、聖書に「神はアブラハムを試みて彼に言われた」(創世記22・1)と書かれているように、最初から、アブラハムの信仰を確かめるための試練だったということが分かります。またイサク献祭を止めた後、アブラハムに対して「あなたの子、あなたのひとり子をさえ、私のために惜しまないので、あなたが神を恐れる者であることをわたしは今知った」(創世記22・12)と言われました。この発言には神様の複雑な心情が込められています。

アブラハムは生涯を通して神様の指示に従って生きてきました。しかし最も大事な信仰基台の条件物であった供え物を裂かなかったのは、明らかにアブラハムが神様の指示を軽んじ、傲慢になっていたからでした。神様はその一事を重く受け取り、常人では越えられないような試練をアブラハムに課すことで、彼の信仰を確かめたのでした。“今知った”というは三種の動物の供え物に失敗したことに対する小さな叱責とイサク献祭に勝利した大きな喜びが混じった言葉であることが分かります。

そして神様はその大きな喜びを次のような祝福で表現しています。「わたしは自分をさして誓う。あなたがこの事をし、あなたの子、あなたのひとり子をも惜しまなかったので、わたしは大いにあなたを祝福し、大いにあなたの子孫をふやして、天の星のように、浜辺の砂のようにする。あなたの子孫は敵の門を打ち取り、また地のもろもろの国民はあなたの子孫によって祝福を得るであろう。あなたがわたしの言葉に従ったからである」(創世記22・16-18)こうしてアブラハムの摂理的使命はイサクに、そしてイサクの息子であるエサウとヤコブに受け継がれていきました。

Category: 誌面説教②