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涙うかべて見上げる景色

<成和学生会報2014年3月号掲載>

世界本部教育局 本山課長

離任のあいさつ

成和学生の皆さん、こんにちは!

私は7年間、日本の中高生教育に携わってきましたが、3月より世界平和統一家庭連合の世界本部教育局に人事異動となりました。この場をお借りし、あいさつも兼ねてメッセージを書かせて頂きます。

 

 私の好きな歌“少年期”

私の大好きな歌があります。武田鉄也さんの“少年期”です。血筋とは面白いもので、現在11歳の長女もこの歌が大好きです。“ドラえもんのび太の宇宙小戦争”の主題歌でもあるこの歌の曲調も好きですし、何よりも歌詞に感銘を受けました。ご紹介します。

『少年期』
悲しい時には町のはずれで
電信柱の明り見てた
七つの僕には不思議だった
涙うかべて見上げたら
虹のかけらがキラキラ光る
瞬きするたびに形を変えて
夕闇にひとり夢見るようで
叱られるまで佇んでいた
ああ 僕はどうして大人になるのだろう
ああ 僕はいつごろ大人になるのだろう

私はこの歌を幼少の頃によく歌いました。思い起して見ると、特に悲しいときによく歌ったように思います。私は“男たるもの人前では涙を流してはいけない”という九州男児の生き残りのような哲学を持っていましたが、強い人間ではないので、涙はよく流しました。普段の生活をしながらも悲しいことはたくさんあります。ところが、涙を流すとその悲しみが少し和らぐことを毎回経験しました。そんな時、少年期の歌が私の頭の中を流れます。涙を浮かべて見上げたら、普段は気付かない美しい景色が広がっているのです。涙目になってみた時にしか見えない世界が広がっています。そして、慰められます。神様は人生において私たちがより大きく成長するための試練を準備されます。その試練は、未成熟な私たちにとっては、とても大きな壁にも思えます。しかし、試練を正しく乗り越えた時、神様は必ずより大きな祝福を準備されています。私はそれを、人生を通して学びました。

試練に直面した時に、涙を流します。私は涙を流すたびに、心が軽くなりました。歌詞のような実際の景色の変化に慰められるのではなく、涙を流して見上げると、景色ではなくとても大切なものが見えてきたのです。ですので、昔から涙を流すことが好きでした。

 

7年間で流した涙

涙には、悲しい時、嬉しい時、辛い時、感動した時に流す涙があります。中高生の教育を担当した7年間は、いろいろな種類の涙を流した期間でした。人前では泣かない私ですが、一人になった時には大好きな涙をたくさん流しました。私は悲しい時の涙も大好きです。嬉しい時の涙も好きですが、辛い時に流す涙も大好きです。感動した時に流す涙の味は格別です。人生で最も多感な時期である中高生たちの涙もたくさん目撃しました。私は、涙を流すことも好きですが、人が流す涙も大好きです。

そして、7年間で見てきた中高生たちの涙は、心の底から美しいと思えるものばかりでした。一生懸命に投入する決意の涙、一つの作品をみんなで創り上げた時に見せる涙、結果に対して悔しがって流す涙、笑い過ぎて流す涙、孤独な時に人から慰められた時の涙、そして、神様の愛に包まれて止めることができずに流し続ける涙。皆さんと過ごした7年間は、私の財産です。

新しい任地は韓国ですので、日本の二世たちと会える機会が減ると思います。とても寂しい気持ちもありますが、“挑戦”することへの期待感もあります。これまでの7年間も挑戦の連続でした。これからも挑戦の連続です。私は既に大人になりましたが、涙を浮かべながら、そこに見える美しい景色を眺め、希望を持って前進していきたいです。

“信仰とは望んでいる事柄を確信し、まだ見ぬ事実を確認することである”とあるように、一人の信仰者として、希望を抱き、まだ見ぬ美しい景色を確認したいと思います。

Category: 二世へのMessage