Subscribe via RSS Feed

親子間コミュニケーション

<成和学生会報2014年2月号掲載>

 

親子間コミュニケーション

人生相談には仕事場の人間関係や家族間トラブル、あるいは近所付き合いや学校でのいじめ等、人間関係のトラブルが最も多く投稿されているようです。誤解に誤解が重なって、修正不能な関係に陥ることも多々あります。毎日一緒に生活する家族においても決して例外ではありません。

コミュニケーション能力は黙っていても育ちません。自分の思いを正しく伝える“発信力”や、相手の思いを正しくキャッチする“傾聴力”、さらには“対話力”“忍耐力”等、多くのスキルを磨きながら養われていくものです。どうしても努力が求められます。

特に、親子間のコミュニケーションにとって、お父さん、お母さんに求められる能力は何と言っても“傾聴力”でしょう。ちょっとだけ、その秘訣を覗いてみます。

目を見る”… なんといっても傾聴の入口は、お子さんの目を見ることです。“あなたの話を聞いているよ”といったサインを送る最初の入口です。

微笑む”… 次は、お父さん、お母さんの優しい微笑みです。目を見つめられるにも、無表情で見つめられたり、疑いの目で見つめられるよりは、微笑んで見つめられた方が圧倒的に話しやすさは変わります。“あなたの話しを聞いているよ”のメッセージはより強くなります。

聴く”… まず、相手の話に耳を傾けましょう。そして、心に四位基台を築きながら十字架を忍ばせて耳を傾けることが“聴く”ことです。相手の痛み、悲しみ、苦しみを受け止める器を持って始めて“聴く”ことが可能になるのです。

相槌を打つ”… 「そうなんだー」「それは苦しかったね…」と、相手の言葉に相槌を打つことは、聴いていることへの共感のサインであり、受容のメッセージです。

質問をする”… 質問は“あなたをもっと知りたい”というメッセージの発信です。聴いていてこそ質問ができるのであり、関心度の度合いを示します。もちろん“詰問”は論外です。

沈黙を味わう”… 傾聴力の最大の能力は沈黙を大切にできる能力です。沈黙していても会話は続いているのです。話したい思いはあってもなかなか言葉にならない子供たち。「言葉になるまで待っていて」と心で繰り返し、お父さん、お母さんからも「ゆっくりはなしてごらん、ちゃんと聴いてるよ」と沈黙のメッセージを送り続ける。そんなコミュニケーションを大切にしたいものです。

最後に、聖路加国際病院理事長日野原重明先生のメッセージをお贈りします。

「子どもが欲しているのは、人生の正解ではなく、悩む自分のそばにいてくれる、おとなの存在です。」

Category: ご父兄、二世担当者様へ