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<成和学生会報2014年2月号掲載>名称未設定 1

 

アブラハム家庭を中心とする復帰摂理

今月からはアブラハムの家庭を中心とする復帰摂理を勉強していこうと思います。ハムの堕落行為によってノアの家庭を中心とする復帰摂理は失敗に終わりましたが、神様のみ旨は絶対に成さなければいけないので、違う中心人物を立てて摂理を進めなければいけませんでした。ノアの箱舟から400年後、10代を経て生まれたアブラハムこそ、ノアが天に尽くした心情の基台の上に召命された摂理の中心人物でした。

アブラハムはユダヤ民族の宗教であるユダヤ教の“信仰の祖”と呼ばれるほど、現代の人々からも尊敬され信仰のモデルとして崇められています。そんな偉大なアブラハムですが聖書を読むと“完璧な信仰者”というよりも“非常に人間的”な部分が多く見られます。アブラハムは神様のみ旨を成すために人間的に悩み、葛藤を抱えながらも、それでも神様のみ旨を第一に考え行動していきます。アブラハムの家庭を中心とする復帰摂理では歴史上初めて実体基台が勝利されますが、その外的な内容はもちろん、アブラハムの内的な天に対する心情も考えていきたいと思います。

 

アブラハムの強い信仰

アブラハムはノアの身代わりであり、アダムの身代わりでもありました。そのため神様はアダムと同じようにアブラハムを祝福しています。「私はあなたを大いなる国民とし、あなたを祝福し、あなたの名を大きくしよう。あなたは祝福の基となるであろう。あなたを祝福する者を私は祝福し、あなたをのろうものをわたしはのろう。地のすべてのやからはあなたによって祝福される」(創世記2・2)

アブラハムはこの祝福を神様の召命と受け止め、以降神様の命令に絶対的に服従していきます。中心人物となったアブラハムに神様が最初に指示されたのは、家族と共に住み慣れた土地を離れることでした。アブラハムは神様が言われた通り旅立ちますが、その時の神様の指示は決して明確なものではありませんでした。神様はアブラハムに「○○に行け」と言われたのではなく「あなたは国を出て、親族に分かれ、父の家を離れ、私が示す地に行きなさい」(創世記12・1)と言われました。当時のアブラハムの年齢は75歳だったと聖書に記録されています。旧約聖書の年齢をそのまま現代の年齢と同じように扱うことはできませんが、中年にさしかかる以上の年齢だったでしょう。それまで努力して手に入れた土地や生活を全て捨てて、神様の“指し示す”地へと出発していったのはアブラハムの強い信仰を表しています。付け加えると、神様の指し示す地へと向かったアブラハムですが、移り住んだ土地は飢饉に見舞われ、アブラハム家庭も苦しむことになります(創世記12・10)。神様の祝福を受けたにも拘らず、最初から飢饉で苦しむようなことがあれば、常人であれば神様を不信したり、恨んだりするでしょう。しかしアブラハムはこうした困難でも神様の指示を疑うことはありませんでした。

飢饉を逃れるためアブラハムはエジプトに食料を求めに行くことに決めました。しかしエジプトに行くのに際して心配事がありました。それは美しい容姿を持った妻サラのことでした。アブラハムは妻サラが美しいことを知っていたため、エジプト人が彼女を手に入れるために自分を殺すのではないかと考えました。そこでサラを妻として連れて行くのではなく、妹として連れて行くことにしたのです。アブラハムの予想通り、サラの美しさはエジプトで有名になり、その噂はエジプト王の耳に入りました。エジプト王はサラの美しさに感動して妻にしようとし、アブラハムを王宮に迎え、多くの羊、牛、ろば、ラクダなどの財物を与えました。しかしエジプト王がサラを妻に迎えようとした日から神様によって激しい疫病が王宮に蔓延しました。エジプト王はサラがアブラハムの妻であることを知り、神様を恐れてアブラハムとサラを財物と共にエジプトから送り出しました。

 

アダムの立場を復帰したアブラハム

エジプトにおけるアブラハムの行動は一般的に見ると決して褒められた行動ではありません。愛する妻を命をかけて守るのではなく自らの命を惜しんで妹と偽ったこと、妻であるサラをエジプトの王に妹として差し出したこと、サラを妹と偽りながら多くの財物を得たこと、こういった行動は一見すると男らしくない、信仰者の風上にも置けない行動のようですが、この一連の行動には摂理的に深い意味を持っていました。

まずアブラハムはノアの立場、そしてアダムの立場に立たなければいけなかったため象徴的にアダム家庭の立場を復帰しなければいけませんでした。アブラハムはアダム、サラはエバ、天使長はエジプト王を象徴していました。エバはアダムの妻でありながら、妹の立場にあったのでアブラハムはサラを妹と称してエジプトに入り、天使長であるエジプト王に差し出しました。これはエバが天使長に誘惑された人間始祖の霊的堕落を象徴しています。この堕落行為を蕩減復帰するためにアブラハム(アダム)はエジプト王(天使長)に奪われたサラ(エバ)を奪い返し、サタン世界に主管されていた甥のロト(人類)と財物(万物)と共にエジプト(サタン世界)を出ることで、アダムの立場を復帰することができたのです。

このように一見すると不可解なできごとも、原理で解釈すると深い意味が込められていることが分かります。中心人物の位置を復帰したアブラハムは次に信仰基台を立てようと試みますが、最初から失敗してしまいます。その内容は次号で勉強していきたいと思います。

Category: 誌面説教②