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反抗期の意味

<成和学生会報2014年1月号掲載>

 

客観的でない脳

以下の文章を何も考えずに急いで読んで見て下さい。

きうょは あふめりです。あつい ひが ついづて いけたど やっと すしずくなって  きしまた。 ふゆに なたっら おんんせに いって おしいい たもべの たさくん
たるべの たしのみ です。りょうこを するのが しゅみ なでのす。
こまれで いろんなところへ いっけたど いばちん すきな ばょしは おなきわです。
こどんは かがいいへ いって せかい いんさを みに いたきい です。

でたらめな文章でも、書いてあることが理解できたかと思います。私たちの脳は、自分で勝手に文章を補足したり修正したりして、都合のいいように解釈をします(文脈効果)。また、つい先日に社会問題化し騒がれた食品偽装問題では、普通の食材が魔法のようにして、オーガニック野菜、北海道産ボタンエビ、フランス産栗となって美食家たちの舌をうならせました。飴玉を頭痛薬と偽り、結果的に症状が軽くなるプラシーボ効果や、豊富な経験をベースに直感的に素早く判断することで生じるヒューリスティックの罠まで、私たちの脳は客観的だとは言えないようです。

 

反抗期の意味

子育ての中で、何でも舐めたがる赤ちゃんに悪戦苦闘した経験がある方も多いかと思います。親は床を綺麗に磨き、物をなるべく上の方に置き、汚いものを舐めないように細心の注意を払います。ところが、赤ちゃんが何でも舐めたがる乳幼児期の行動には意味がありました。それは、500種類以上、100兆個以上の腸内細菌を増やし、免疫力をつけるためです。パンダは生まれてすぐに土を舐め、母親のウンチを舐めることで、笹を消化する酵素をもつ腸内細菌を増やす努力をします。他の動物にも同様の行動があるそうです。親が困ると思っていた行動の背景には、将来を生き抜くための知恵が隠されていました。消毒したお皿で、無菌に近い食品を赤ちゃんに食べさせることが、必ずしも良い子育てとは言えないかも知れません。

中高生期になると心身の著しい成長とともに、親子の関係にも変化が訪れます。そして、反抗期と呼ばれる期節(一過性のもの)が訪れます。親は、子どもに今まで通り“良い子”であること、親の設定する枠組みの中で育つことを望みますが、多数の教育関係者が、この親の思い込みに警鐘を鳴らします。“良い子”という偽装に舌をうならせるよりも、本気で、親身になって子どもたちに対して下さい。敏感で不安定な思春期の子どもたちは、学校という戦場でボロボロになっています。都合のいい解釈で子どものSOSを見落とさずに、反抗に対して逃げずに、子どもたちの話に耳を傾けて下さい。反抗期にも必ず神様の知恵が隠されています。

Category: ご父兄、二世担当者様へ