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原理講論を読もう♪㊹

<成和学生会報2013年11月号掲載>Page0001②

 

ノア家庭を中心とする復帰摂理

先月号ではアダムの家庭を中心とする復帰摂理を学びました。アベルは神様に精誠を込めた供え物を捧げることで信仰基台を勝利しました。しかしカインは内面の堕落性本性を克服することができずにアベルを殺害することで、実体基台を勝利することができませんでした。この結果“アダムの家庭を中心とする復帰摂理”は失敗となり、摂理はアベルの弟セツの子孫を通して延長されます。今月号はそのアダムから数えて10代目の子孫、ノアの家庭を中心とする復帰摂理について勉強していきましょう。

カインとアベルの時代から1600年後、ノアは地上に“悪がはびこった”状況でその使命を受けました。人々はいつも悪いことばかりを考え、それを行動に移していました。具体的にどんな“悪いこと”を考えていたのか定かではありませんが、聖書にはこんな聖句が載っています。「人が地のおもてにふえ始めて、娘たちが彼らに生まれた時、神の子たちは人の娘たちの美しいのを見て、自分の好む者を妻にめとった」(創世記6・1-2)つまり、愛の問題が地上にあふれていたのではないかと推測できます。堕落論でも学んだ通り、愛の問題は神様に言いようのないほどの大きな悲しみと失望を与えました。神様が最も神聖なものとしてつくられた“愛”が正しい形で実現していない現実を見られ、強く心を痛め、“人を造ったのを悔いた”とまで表現されています。全知全能である神様が“悔いる”というのは不思議な表現だと言えます。全知全能であれば、“悪が地上にはびこる状況”が起こりうることを知っておられたはずだからです。しかし創造原理で勉強した通り人間には責任分担があるので、たとえ人間が悪をおこなったとしても、神様は手出しすることができないのです。こうして神様は“悪をおこなう”人間を見て悔いられたのです。こうした人間の惨状を見ながら神は「わたしが創造した人を地のおもてからぬぐい去ろう。人も獣も、這うものも、空の鳥までも。私はこれらを造ったことを悔いる」(創世記6・7)と語られました。

 

神様への信仰を貫いたノア

神様は人間への失望を露わにしながらノアに次のように箱舟を造るよう命じられます。

 「わたしは、すべての人を絶やそうと決心した。彼らは地を暴虐で満たしたから、わたしは彼らを地と共に滅ぼそう。あなたは、いとすぎの木で箱舟を造り…すなわち箱舟の長さは300キュビト(約157m)、幅50キュビト(約26m)、高さ30キュビト(約16m)とし…一階とニ階と三階のある箱舟を造りなさい。…あなたは子らと妻たちと共に箱舟に入りなさい。また全ての生き物、すべての肉なるものの中から、それぞれ二つずつ箱舟に入れて、あなたと共にその命を保たせなさい。それらは雄と雌でなければならない」(創世記6・13-19)

この巨大な箱舟を造ることが、ノア家庭の信仰基台の条件物となりました。もちろんその中心人物はノア自身です。原理講論の表現によるとノアは「120年間あらゆる罵倒と嘲笑を受けながらも、神の命令だけには絶対に服従して、平地ならばともかく、山の頂上に箱舟を造った」(原理講論P303)とあります。ノアは神様の前に“正しく、全き人”でしたので、120年という長大な期間をかけて箱舟を造りながらも、そのみ言を疑うことなく忠実に守り続けました。

神様が指示されている通り、この箱舟は3階建てでしたが、これは成長期間(蘇生期、長成期、完成期)を通して創造された天宙を象徴していました。またノアとその家族8人が箱舟に入ったのは、サタン側に奪われたアダム家庭の8人家族(アダム、エバ、カインと妻、アベルと妻、セツと妻)を復帰するためでした。箱舟は天宙を象徴するため、その中で主人の役割を担うノアは神様を象徴し、家族は全人類を、動物たちは万物世界を象徴していました。つまり箱舟は神様が造られた宇宙の縮小体だったのです。

 

40日の洪水審判

箱舟が完成し、神様は「七日の後、わたしは四十日四十夜、地に雨を降らせて、私の造ったすべての生き物をぬぐい去ります」(創世記7・4)と、ノアに箱舟に入るよう指示されました。こうして神様の洪水審判が始まりました。雨の勢いは凄まじく、山までも全て洪水で覆い尽くされ、巨大な箱舟は水の面を漂いました。聖書には「大いなる淵の源は、ことごとく破れ、天の窓が開けて、雨は四十日四十夜地に降り注いだ」(創世記7・11-12)と洪水の始まりを表現しています。正にノアの箱舟に乗った人と万物以外は滅びてしまった期間でした。

洪水審判が40日だったのは、原理的な理由があったからです。ノアはアダムから10代目の子孫でしたが、10とは帰一数、再出発を意味します。アダムとエバが堕落によって神様を離れてしまったため、10数の蕩減期間を経た後、神様の元に再び帰ることができるようノアを召命したのです。次に神様の目的は全ての次元(個人、家庭、世界など)において四位基台を完成させるところにあります。この四位基台を10代をかけて復帰して来られたので、言い換えれば40数を復帰してきた蕩減期間だったということができます。しかし、人間が愛の問題を起こしていたため、この40数にサタンが入り、神様は洪水審判を通して40数を復帰することを命じられました。

こうしてノアが神様のみ言を命がけで信じ、行動することで信仰基台を勝利することができました。来月号では洪水審判後におこなわれたノア家庭の実体基台について考えていこうと思います。

Category: 誌面説教②