Subscribe via RSS Feed

原理講論を読もう♪㊷

<成和学生会報2013年9月号掲載>Page0001②

 

アダム家庭を中心とする復帰摂理

前号に続いてアダムの家庭を中心とする復帰摂理を学んでいきたいと思います。アダムの家庭を中心とする復帰摂理では、メシヤのための基台を復帰するために“供え物”という信仰基台を立てました。本来は家長であるアダムが信仰基台の中心人物となって供え物を捧げなければいけなかったのですが、堕落した直後のアダムは神様とサタンの二人の主人に相対する“中間位置”に立っていたため、中心人物になることができませんでした。そのため神様はアダムを神様に相対する善の表示体と、サタンに相対する悪の表示体に分けて摂理を展開されました。その善の表示体がアベルであり、悪の表示体がカインでした。そのためアベルとカインはそろって供え物を神様に捧げましたが、神様はアベルの供え物だけを受け取られ、カインの供え物には見向きもされませんでした。しかし神様はカインが憎くて供え物を受け取られなかったわけではありませんでした。カインはサタンが相対できる立場に立っていたため、神様が供え物を受け取るためには何らかの条件が必要だったのです。その条件こそ、“堕落性を脱ぐための蕩減条件”=“実体基台”でした。今月号ではこのアダム家庭の“実体基台”について学んでいこうと思います。

 

堕落性を脱ぐための蕩減条件

“実体基台”の定義は“堕落性を脱ぐための蕩減条件を立てること”だと言えます。アダム家庭の場合は、カインが“堕落性を脱ぐための蕩減条件”を立てて、神様に供え物を受け取ってもらうことが“実体基台”の勝利に繋がる予定でした。それでは“堕落性を脱ぐための蕩減条件”とはどのように立てるのでしょうか?その前に“堕落性(本性)”とは何かということを復習してみると、“堕落性(本性)”とは堕落行為を通じて天使長ルーシェルからエバに継承されたを悪なる心の性稟です。この“堕落性(本性)”は大きく4つに分けられます。まず神様と同じ立場に立てない堕落性(神と同じ立場でアダムを愛せない)、次に自己の位置を離れる堕落性(天使長の位置から人間の位置へ立とうとした)、3番目に主管性を転倒する堕落性(主管されるべきエバを誘惑して主管した)、最後に罪を繁殖する堕落性(霊的堕落に留まらず肉的堕落に発展)です。このように堕落性とは天使長が堕落に至るまでに生じた悪なる心の性稟だと言えます。“堕落性を脱ぐための蕩減条件”とは、天使長ルーシェルの立場に立った中心人物(アダム家庭の場合はカイン)が、堕落性が生じた際に天使長ルーシェルが取った行動と反対の行動をとることを意味します。

 

アダム家庭における蕩減条件

それではアダム家庭に当てはめて考えてみましょう。天使長は神様が愛するアダムを同じ立場で愛することができず堕落したので、天使長の立場にいるカインは神様が愛するアベルを愛することで、神様と同じ位置に立たなければいけませんでした。もちろんカインからすれば神様に供え物を受け取ってもらったアベルに対して好意的な感情が湧いたはずがありません。むしろ怒りや嫉妬、憎しみといった感情が湧いてきたに違いありません。兄としての自尊心、供え物を受け取らない神に対する落胆、神様に相手にされない自分自身への失望、そんな感情が心の中に渦巻く中で、それでも自己中心的な感情に負けるのではなく、神様と同じ立場でアベルを愛することができればカインは堕落性を脱ぐための蕩減条件を一段階クリアすることができたはずでした。

次に天使長ルーシェルは、神様に近かったアダムを仲保に立てて神様の愛を受けようとせず、アダムの位置を奪うために自己の位置を離れて堕落しました。そのため天使長ルーシェルの立場に立っていたカインは、自分よりも神様に近い(相対できる)アベルを仲保として神様と相対しなければいけませんでした。つまりカインが直接供え物をしてもサタンが相対するため、アベルを仲保として立てて神様に供え物を捧げなければいけなかったのです。カインは農作物を供え物として捧げましたが、それはカインが長い期間、精誠を立てて育てたものだったに違いありません。それを違う人の手で捧げるというのは、自分の功を奪われるような苦しみを伴ったに違いありませんでした。

3番目に天使長ルーシェルはアダムとエバに主管されるべきだったにも関わらず、エバを誘惑して主管性を転倒し、堕落に至りました。そのため天使長の立場に立っているカインは、兄という立場だとしても弟アベルの主管を受けなければいけませんでした。アベルの主管を受けるということは、アベルの指導に従順に屈服してその通り行動することを意味します。一般的に見れば弟の言いなりになるというのは不自然ですが、神様に相対できるアベルの主管を受けることで、初めてカインは神様の主管を受けることができるようになります。そのためこの主管性を正しく立てることが、堕落性を脱ぐための蕩減条件になるのです。

最後に天使長は“取って食べても良い”という悪なる言葉をエバに伝え堕落し、堕落したエバはアダムに悪なる言葉を伝えて堕落することで罪を繁殖しました。そのため天使長の立場に立っていたカインはアベルから善なる言葉を受け、それを周囲に伝えることで善を繁殖しなければいけませんでした。神様と相対しているアベルの言葉は善なる内容ですので、それを周囲にも伝えることで善を繁殖させる、それが堕落性を脱ぐための蕩減条件になるはずでした。

カインは天使長が犯した間違いを踏まえて“堕落性を脱ぐための蕩減条件”を立てることができたのでしょうか?来月はアダムの家庭を中心とする復帰摂理のまとめ、教訓を学んでいきたいと思います。

Category: 誌面説教②