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原理講論を読もう♪㊴

Page0001②<成和学生会報2013年6月号掲載>

メシヤのための基台

前号では蕩減条件について勉強しました。蕩減条件の立て方には3種類あるということ、その立て方は本来の位置と状態を失った経路と反対の経路を辿ること、そして自分自身が蕩減条件を責任もって立てることを学びました。今月は蕩減条件を通して立てられる“メシヤのための基台”、“信仰基台”、“実体基台”について考えてみようと思います。

人間は堕落して本然の姿を失ってしまいました。堕落した父母から生まれた人類を重生させ、本然の姿に戻すことができるのはメシヤだけです。そのため人間はメシヤを地上に迎えるために“メシヤのための基台”を立てなければいけません。この“メシヤのための基台”を造るためには蕩減条件を立てなければいけませんが、蕩減条件は必ず本来の位置と状態を失った経路と反対の経路で立てなければいけません。つまり堕落した経路と反対の経路を辿って蕩減条件を立てることで“メシヤのための基台”を造ることができるのです。そのため蕩減条件を立てるためには堕落の経路をもう一度確認する必要があります。

アダムが創造目的を完成するためには“信仰基台”と“実体基台”の条件を立てなければいけませんでした。アダムとエバの信仰基台とは“善悪の果”を取って食べてはならないという神の戒めを守ることでした。しかしアダムとエバは神のみ言を不信して堕落したため、信仰基台を立てることができませんでした。そのため“メシヤのための基台”を造るためには“信仰基台”を復帰しなければいけなくなりました。

信仰基台の意義と立て方

この信仰基台を復帰するためには三つの条件があります。一つは信仰基台を立てる中心人物がいなければいけません。アダムが信仰基台を造ることができなかったため、神様は復帰摂理歴史を通して信仰基台の中心人物を探してこられました。アダムの息子アベル、箱舟を造ったノア、イスラエル民族の父となったアブラハム、エジプトからイスラエル民族を率いてカナンの地へ向かったモーセ、こういった歴史的人物は神様が立てられた信仰基台の中心人物でした。神様の復帰摂理はこの中心人物を中心に展開されていくようになります。

次にこの中心人物は“条件物”を立てなければいけません。アダムは信仰基台の条件である神の戒めを守ることができず堕落したため、人間は神様のみ言を直接受けることができない位置にまで落ちてしまいました。それはどんな位置かというと、万物よりも劣る立場でした。そのため旧約以前の時代は供え物や箱舟などを条件物として、旧約時代は律法のみ言、契約の箱、神殿などを条件として、新約時代は福音のみ言を条件物として信仰基台を立てました。

最後に信仰基台を立てるためには“数理的な蕩減期間”が必要です。アダムとエバは成長期間中に、神の戒めを守らなければいけませんでしたが、その期間を全うできずに堕落しました。そのため信仰基台を造るためには必ず一定の数理的期間が必要になりました。

み言の完成実体を目指す実体基台

本来アダムとエバが信仰基台を造成していれば、その基台の上に実体基台を造ることができるはずでした。実体基台とはアダムが神と一体となり、創造本性を完成した“み言の完成実体”になることを意味していました。しかしアダムは堕落した結果、み言の完成実体とは程遠い堕落性本性を持った人間となってしまいました。そのため実体基台を造るためには“堕落性を脱ぐための蕩減条件”を立てなければいけません。

堕落性を脱ぐための蕩減条件とは、具体的に言うと、堕落した経路と反対の経路を辿って蕩減条件を立てることです。最初に天使長ルーシェルは神と同じ位置に立てず、神が愛するアダムを愛することができず、妬みました。そのため実体基台では中心人物が神と同じ位置に立たなければいけません。例えば愛することが難しい相手がいたとしても、神様が愛する人ならば、神と同じ位置に立って愛することが実体基台の条件になります。次に天使長ルーシェルはより大きな愛を求めて自己の位置を離れ、エバを誘惑しました。そのため実体基台の中心人物はたとえどんな困難や迫害があったとしても、神から与えられた摂理の“中心人物”という位置を離れてはいけないのです。三番目に、天使長ルーシェルは本来アダムとエバの主管を受けるべきでしたが、逆にエバを主管して堕落させました。またエバもアダムの主管を受けるべきでしたが、逆にアダムを主管して堕落させました。

そのため“実体基台”の中心人物は、本来的には主管を受けるべき立場にあったとしても、神の立場に立って逆に相手を主管できるようにならなければなりません。次子アベルが長子カインを、次子ヤコブが長子エサウを逆に主管しなければいけなかったのは、全て堕落と反対の経路を辿らなければいけなかったからです。

最後に、エバは堕落後に自分の罪をアダムに繁殖させてしまいました。そのため実体基台の中心人物は善を繁殖させ、神の版図(環境)を拡げなければいけません。モーセがイスラエル民族を率いてエジプトを脱出したのも、メシヤを迎えるために民族的基盤(善の版図)を築くためでした。

“メシヤのための基台”とは神の血統を持った真の父母を地上に迎えるための条件です。原理講論にははっきりと「メシヤは人類の真の父母として来られなければいけない」(P277)と書かれています。アダム家庭から始まった復帰摂理歴史は、真の父母を地上に迎えるための歴史だったと言っても過言ではありません。その歴史を来月号からは深く考えてみようと思います。

Category: 誌面説教②