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原理講論を読もう♪㉟

<成和学生会報2013年2月号掲載>Page0002②

イエス様は神様なのか?

 今月号では、イエス様の価値について学びました。イエス様の価値は“神様と同じ”であり、“唯一無二”であり、そして“天宙的”なものですが、それは創造目的を完成した人間の価値と同じだと整理しました。今月号では“イエス様は神様なのか?”ということについて考えてみようと思います。

 イエス様は神か人間か、この点について多くの神学者が議論を重ねてきました。キリスト教ではイエス様を神様が受肉(人の肉体を持つという意味)して現れた、真の神、真の人であると定義しています。その根拠は、イエス様が十字架にかかった3日後に復活した奇跡と“聖句”にあります。最初にイエス様が神様ご自身であると証言された(と考えられている)聖句を見てみましょう。

 ヨハネによる福音書の14章にはイエス様が弟子たちに神様について説明している場面が描かれています(イエス様は神様のことを“父”と呼んでいます)。しかし、イエス様の語られる真意がつかめない弟子たちは、言いがかりのような質問をイエス様に投げかけます。その中でもピリポは、神様の実体をつかめない苛立ちからか、幼稚な、それでいて誰もが心の中で思っていた質問を発します。

「主よ、わたしたちに父(神様)を示して下さい。そうして下されば、わたしたちは満足します。」(ヨハネ福14・8)

 これに対してイエス様は嘆息するかのように、子供を諭すかのようにこう答えられます。

「ピリポよ、こんなに長くあなたがたと一緒にいるのに、わたしがわかっていないのか。私を見た者は、父を見たのである。どうして私に父を示してほしいと、言うのか。わたしが父におり、父がわたしにおられることをあなたは信じないのか。」(ヨハネ福14・9-10)

 この言葉はイエス様ご自身が神様であるということを直接的に語られた聖句として捉えられています。しかし、前後のイエス様の言葉を見ると、必ずしもイエス様が自分を神様であると主張しているのではないことがわかります。ピリポへ語られる言葉を続けます。

「わたしがあなたがたに話している言葉は、自分から話しているのではない。父が私のうちにおられて、みわざをなさっているのである。私が父におり、父がわたしにおられることを信じなさい。」(ヨハネ福14・10-11)

 このようにイエス様はご自分の中に神様がおられることを語られているだけなのです。これは心と体の関係に似ています。心は体と共に存在し、一体をなしているため、体は第二の心だと言えます(これは二性性相で勉強しました)。しかし、だからといって体を心だと言うことはできません。このようにイエス様は神様と一体をなしているため、第二の神様とも言える存在ではありますが、決して神様ご自身ではないと言えます。作家の作品を通して、またその人となりを通してその心を見ることができるように、イエス様も自らの行動やその言葉を通して、神様を見ることができると語られたのです。

 真のご父母様についても同じことが言えます。真のお父様も真のお母様も神様ご自身ではなく、私たちと同じ生身の人間です。しかし心と体の一体を成して、個人として神様と一体となり、ご聖婚と子女繁殖を通して神様を中心とした真の家庭を成し、真の父母として責任分担を全て果たされることで完全に神様と一体となられました。特に男性性相、女性性相を持つ神様ですから、真の父母として完成されたその姿はまさに神様が地上に顕現された姿そのものであり、イエス様よりもその似姿として近いのは言うまでもありません。

アブラハムの祖先

 次にヨハネによる福音書8章では、イエス様は自らを「アブラハムが生まれる前からわたしは、いるのである」(創世記25・21)と語っています。この聖句は、イエス様が時空を超えて存在する神様ご自身であることを示していると捉えられてきました。アブラハムとはユダヤ民族の父と呼ばれるほど、ユダヤ民族から尊敬される対象であり、民族の起源と捉えられている偉人です。普通に考えれば、ユダヤ民族の一員であるイエス様もアブラハムの子孫になるのですが、なぜイエス様は“アブラハムが生まれる前からわたしは、いるのである”と言われたのでしょうか。イエス様は外的に見れば周りの人間と大きな差はありませんでした。しかし、原罪が無い、神様の本然の血統を持って生まれたという大きな違いを持っていました。イエス様はこの神様の血統をもって全人類を重生させる人間始祖として来られたため、摂理的に見れば堕落した血統を持っていたアブラハムの祖先にもなるのです。こうした観点からイエス様は“アブラハムより前からいる”と語られたのであり、自分を神様ご自身だと主張するためではありませんでした。

 しかし、イエス様は使命を持ってはいたものの、残念ながら血統転換の摂理を勝利できませんでした。真のご父母様はこういったイエス様が残された血統転換の使命を引き継ぎ、全人類を重生させることができる唯一の存在です。そのため真のご父母様は人類の祖先であり、イエス様の祖先でもあり、アブラハムの祖先でもあります。真のお父様が“祝福家庭はその祖先となる”とみ言を語られましたが、それは祝福を受けて血統転換された夫婦を出発点として、その家系が神様の血統に復帰されていくからなのです。

Category: 誌面説教②