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原理講論を読もう♪㉞

<成和学生会報2013年1月号掲載>20121225_110909

イエス・キリストの価値

 今月からキリスト論を学んでいこうと思います。(予定論の最後の部分は予定説を裏付ける聖句の解釈ですが、原理講論をゆっくり読んで理解してください)キリスト論とは“イエス・キリストはどのような存在であるかの定義・・・キリストに纏わる事象や行為の意味などを、キリストとの関わりにおいて考察する神学分野(Wikipediaより抜粋)”です。つまり“イエス様とはこういう方だ”という学問を、広範囲に取り扱っているのがキリスト論だと言えます。(キリストという単語は、ヘブライ語の“メシヤ”をギリシャ語に訳したものです。第4章『メシヤの降臨とその再臨の目的』でも説明しましたが、“メシヤ”という言葉はヘブライ語で“油を注がれた者”という意味ですが、一般的には“王”を意味しています)そんなイエス様に関する学問“キリスト論”の中で、原理は最初にイエス・キリストの価値について考えています。イエス・キリストの価値を定義することでイエス様の存在を定義できるからです。

創造本然の人間の価値

 イエス様の価値を考える前に、まずは創造目的を完成した人間、すなわち完成したアダムの価値を考えてみましょう。創造目的を完成した人間とは、神様の願いを成就した神様に最も似た存在であると言えます。これを二性性相で表すと、神様は心、創造目的を完成した人間は体だと言えます。体は第二の心だと言えます。完成した人間の心と身体とは神様を中心として互いに分離することがないように、創造目的を完成した人間は心の位置にいる神様と決して離れることなく、神様の心情を完全に体恤して、切ろうとしても切ることができない絶対的な関係を築くことがきるのです。このように完全なる神に似た人間は“完全なる人間”であり、神と同じ価値を持つようになります。

 次に、創造の目的を中心として人間の価値を考えてみると、神様が人間を創造した目的は人間を通して喜びを得るためでした。人間は互いに特性を持っており、同じ人間は一人としていません。言い換えれば一人ひとりがその違った個性によって、神様にそれぞれの喜びを返すことができるのです。人間が本然的に同じ価値を持ち得るのは、こうした理由からです。このように創造目的を完成した人間は、この宇宙の中で唯一無二の存在であるため、唯一無二の価値を持っていると言うことができます。

 最後に、被造世界の関係から人間の価値を考えてみましょう。被造世界は無形実体世界と有形実体世界から構成されていますが、人間は被造物の中で唯一、無形実体世界に通ずる霊人体と、有形実体世界に通じる肉身を兼ね備えています。これは霊人体を持って無形実体世界を主管し、肉身を持って有形実体世界を主管できるよう神様が創造されたためです。

 このように創造目的を完成した人間は被造世界の全ての主管者になることができるのです。無形実体世界と有形実体世界は、この主管者である人間を通じてのみ授受作用することができるのです。創造原理によれば被造世界とは、元より人間の二性性相を実体的に展開したものだと言えます。人間の霊人体は無形実体世界を総合した実体相であり、肉身は有形実体世界を総合した実体相なのです。そのため創造目的を完成した人間は天宙を総合した実体相であり、無形実体世界と有形実体世界を合わせた天宙的価値を持った存在だということができます。平たく言えば、創造目的を完成した人間の価値は霊界と宇宙全体を合わせた価値と同じだと言うことです。

創造目的を完成した人間の価値

 それでは、この創造目的を完成した人間の価値とイエス様の価値はどのような差があるのでしょうか?創造目的を完成した人間は神に似た存在であり、神と同じ価値を持ち、宇宙の中で唯一無二の価値を持ち、無形実体世界と有形実体世界を合わせた天宙的な価値を持っています。結論から言うと、これ以上の価値は存在しません。そのため創造目的を完成した人間の価値こそ、イエス様の価値だったと言うことができます。イエス様は偉大な救世主でしたが、かといって創造目的を完成した人間以上の価値を持つことはできないのです。

 本来、人間始祖であるアダムとエバが原理に従って成長し、個性を完成し、家庭を築き、神の血統を持った子女を繁殖させていれば、全ての人間はイエス様と同じ価値、つまり創造目的を完成した人間の価値を持つことができるようになっていました。しかし堕落することによって人間は本来の価値がわからなくなり、人間が人間の価値を決定し、階級をつくりだすという不幸な歴史を繰り返してきました。神様の創造目的を中心として見れば、人間は一人ひとりが神様に喜びを返すことができる特別な存在であり、天宙的な価値を持つ存在です。皆さんも神様を中心とした自分の価値、相手の価値をしっかりと認識しながら互いを尊敬し、愛し合うことができる兄弟姉妹になってほしいと思います。次号ではより深くイエス様に関するキリスト論を学んでいこうと思います。

Category: 誌面説教②