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成和学生の恵み

家庭教育局 佐野局長

人生を左右するできごと

 敬愛する成和学生の皆さん、お元気ですか。新年度を迎え、希望に燃えておられることと思います。

 昨年の今頃は、東日本大震災で日本中がパニックに陥っていました。1年を経過した今もなお、東北の皆様は心の傷や生活の不安を抱えて、不自由な毎日を過ごしておられます。3月11日震災一周年を迎えた日、TVでは、いろいろなドキュメント番組を放送していました。その中に、一人の女子高生が紹介されていました。

 当時高2で、おじいさんとおばあさん、両親と二人の妹の七人家族で、写真からも、見るからに仲むつまじい家庭でしたが、津波にのまれ自分だけが助かり、他は全員が亡くなるという大変な悲劇に見舞われた人でした。1年間叔母さんの家で暮らし、今年無事卒業してインタビューに答えておりましたが、意外だったのは、彼女が終始笑顔で応えていたことでした。彼女は言いました、「もう泣くのは止めました。明日に向かって希望をもって生きてゆきます。」一瞬にして家族全員を失う・・・皆さん想像ができますか。この1年間どんな気持ちで毎日を過ごしたのだろうか。想像しただけで胸が詰まり、涙が流れました。

 卒業式を前後して、“3・11一周年慰霊祭”があり、彼女は代表して弔辞を述べました。そこで、おじいさん、おばあさん、お父さん、お母さん、妹たち一人ひとりに語りかけておりました。それは、生前それぞれに最も印象深い想いのこもった言葉でした。そののち、すべて流され今だに土台だけ残る家の跡で、お線香を立て、たった一人で手を合わせ、すぐに涙をぬぐって、「今も家族は私の中で生きています。これからも一緒に生きてゆきます。」と、笑顔で応えていました。

 成和学生の皆さん。このできごとのように、皆さんと同じ世代で、人生そのものを左右するような体験をした人は少なくありません。大震災は、被災地の方々をはじめ、すべての人々に“家族とは何か。”“人が生きる意味とは何か。”という問いかけをしているのではないでしょうか。

人間が生きる意味

 ところで人間が、他の万物と最もちがう点は何でしょうか。知能でしょうか。技術力でしょうか。愛情でしょうか。そうは思えません。これらは動物、植物などにもあります。ここでは人間にしかないもの、つまり人間を決定付けるものそれが何かということです。それがまさに“宗教心”、つまり“人間が生きる意味はなにか。”と問いかけ、信仰やお祈りを通してその答えを求める心です。

 私たちは、もうすでに“統一原理”のみ言から、その答えを知っています。それは、人間や万物を生んで下さった神様、そして神様のことを誰よりも知っておられる真のご父母様にその答えがあるということです。その答えこそ“真の愛”なのです。人生の目的も、家族の関係も、永遠の世界である霊界を造って下さったのも、世界平和実現もすべては、“真の愛”のためです。先の女子高生を支えたのも、家族のなかに築かれていた愛があったからではないでしょうか。津波で肉身は失われても、霊界で今も生きている家族の一人ひとりが、彼女の心に語りかけているからではないでしょうか。

 今彼女が、み言に出会って、神様を知り、霊界に生きている家族を知ったら、どんなにうれしいでしょうか。もし前から、この家族がみ言を知っていたらどうだったでしょうか。こう考えるといたたまれません。

神様を証し、み言を伝える

 皆さんは、成和学生としていることが、どれほど恵まれた立場であるのか、ということをどれほど実感しているでしょうか。旧約聖書の伝道の書12章1節に「あなたの若い日に、あなたの造り主を覚えよ」。箴言1章7節に「主を恐れることは知識のはじめである」とあります。

 皆さんは、一生懸命に勉強して、トップの成績や得意な分野のNo.1をめざして努力していることでしょう。聖書で記されていることは、神様を知り生きる目的をはっきり自覚した時に、始めてそれは生きた知識、実力となるということなのです。

 皆さんは、すでにその環境のなかにいるのではないでしょうか。それがなにより恵まれている意味です。しかし周囲はそうではありません。まだ真の神様を知らない人が大勢います。

 3月5日から12日、東日本大震災一周年をはさんで、日本を訪問して下さった真のお母様は、希望にあふれるメッセージをくださいました。それは家族で訓読会を守って、すべての人に神様と真の父母様を伝えてこそ、日本はこれ以上の試練をさけることができ、神様が守ってくださるというのです。

 今日から皆さんの友人や先生たち、そして親戚の皆さん、地域の人たちに神様を証しましょう。最初は皆さんの態度と行動をもって。次にはみ言を伝えて。1日も早く天一国を実現しましょう。

Category: 二世へのMessage