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原理講論を読もう♪⑲

 

終末e25_kirisuto

 今回からは原理講論の第3章『人類歴史の終末論』について考えてみようと思います。終末という言葉を皆さんは聞いたことがあるでしょうか。終末は“この世の終わり”、“最後の審判の時“といった意味でよく用いられる言葉です。これはキリスト教の『終末論』から大きな影響を受けています。キリスト教では聖句を根拠に歴史が“最期の時”終末に向かっていると信じています。終末には天変地異が起こり、十字架で亡くなったイエス様が雲に乗って再臨復活し、そのイエス様と共に死んだ者たちまで蘇り、世界の人々は審判を受け善人であれば天国へと入り、悪人は裁きを受けることになります。このようにキリスト教では歴史が終末に向かって進んでいると信じています。ここでは原理講論がどのように終末を定義しているのか、歴史はどこに向かっているのか考えてみたいと思います。

神様の喜び

 創造原理で説明したとおり、神様が人間を創造した目的は人間を見て喜ばれることにありました。逆に言えば人間の存在目的は神様を喜ばせることにあります。こうして書くと、神様は非常に自己中心的な願いで人間を創ったんだなと考えるかもしれません。神様は自分が喜びたいがために人間を創ったのか、と。しかし更に逆に言えば(若干屁理屈に聞こえますが)、神様が喜べるかどうかは100%人間次第だと言うことができます。人間が神様を喜ばせるためには神様のみ言通り、個性を完成し、結婚を通して真なる家庭を築き、万物を主管して三大祝福を成就していかなければいけません。この三大祝福を成していく過程は容易ではありませんが、人間が最も幸せになれる道です。神様はただ人間を見るだけでは喜ぶことができないのです。人間が喜びにあふれて、幸せに生きているのを見ることで自らも喜ぶことができるのです。このように神様は父母であるため、自分の幸せよりも子供である人間の幸せのほうがより重要に感じるお方なのです。そして父母である神様は人間が幸せを感じれば、それを見てそれ以上の幸せを感じるお方でもあります。

 もしもアダムとエバが堕落せずに、神様の戒めを守って結婚したならば、真なる家庭を築いて神様の血統を受け継いだ善の子女を繁殖したでしょう。そして神様を中心とした善なる家庭は善なる社会、国家、世界を築き、一つの父母を中心とした一家族世界、つまり地上天国を築くことができるはずでした。神様と共にある善なる世界は科学も急速に発達し、万物(自然)と共存する最も良い道を模索し、人間が真なる万物の主管者となるための手助けをしてくれるはずでした。

復帰摂理の最終章

 しかし人間は天使長ルーシェルによって堕落したため、サタンの性質を受け継ぎ、堕落性を持つようになってしまいました。そのためアダムとエバの間にはサタンの悪なる血統を持った子女が繁殖し、悪なる社会、国家、世界へと発展しました。神様との関係を持つことができないため、世界は地上地獄となりました。この被造世界の創造主は神様ですが、人間を支配しているのはサタンなのです。

 こうした悪なる世界を見て最も悲しまれているのは他でもない神様です。神様は人間が幸せになるのを見て喜ぶために人間を創造しました。しかし子供である人間が悲しみに溢れた悪なる世界で苦しみもがいているのです。人間が悲しければ、その姿を見てそれ以上に悲しまれるのが親である神様の心情です。神様の元に戻りたいと身悶えしている人間の姿を見るだけで、神様の心は引き裂かれんばかりの悲しみを感じられるはずです。

 そのため神様は人間をこのまま放っておくわけにはいきませんでした。ましてやこの地上地獄も放っておくわけにはいきませんでした。親なる神様が子なる人間を救おうとするのは至極当然な帰結だからです。また善なる世界を実現するために創造したにもかかわらず、悪なる世界を放置したままでは、創造に失敗した無能な神様になってしまうからです。それゆえ神様は必ず人間を救わなければいけないのです。それでは“救う”というのはどの程度まで救わなければいけないのでしょうか。池に溺れている子供を救う、ということは池から引きずり出すだけでなく、池に落ちる前の元気な状態にまで戻すことを意味します。同じように人間を救うということは堕落する以前の創造本然の姿まで戻すことなのです。
神様は堕落した人間を取り戻すために歴史を通して救いの摂理を展開してこられました。これを復帰摂理と言います。終末とはこの復帰摂理の最終章、クライマックスが来ていることを意味します。つまり神様が人間を救うことができる最大のチャンスを迎えた時代だということです。それでは終末はいつ来るのでしょうか。それとも終末はすでに過ぎ去ってしまったのでしょうか。次号では終末についてより深く考えてみようと思います。

Category: 誌面説教②