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原理講論を読もう♪⑮

 

蛇の誘惑と善と悪DOC110525-002

 前回では“善悪を知る木の果”を食べるとはどういう意味を持つのかということについて考えてみました。善悪を知る木とは“創造理想を完成したエバ”を意味し、その木の果は“エバの愛”を意味するので、“善悪を知る木の果を食べる”ということは“純潔を守ることができなかった”という意味を比喩で表現しているということがわかりました。今回は“純潔”を守ることができなかった人間始祖の堕落行為とはどのようにして起こったのか、考えてみようと思います。

 聖書を見ると人間の堕落行為は蛇の誘惑から始まっていることがわかります。蛇は巧妙な問いかけでエバの気持ちを揺さぶり続け、最後には神の戒めをエバ自ら破らせて堕落へと導きます。エバを誘惑したこの蛇こそ“サタン”と呼ばれている悪の根本的な存在だということがわかると思います。それではこの“サタン”はエデンの園に最初から存在したのでしょうか。もしも悪なる“サタン”が最初から存在していたのであれば、悪は元々在ってしかるべきものだということになります。つまりどんなに神様の復帰摂理が完成されたとしても、悪は依然として残るという結論になるのです。そうなると神様お一人による創造ではなくなるので、もう一人の創造主がいるということになってしまいます。そのため、蛇に比喩された存在は創造されたときから悪なる存在だったわけではなく、善なる存在として創造されたにもかかわらず、何かのきっかけにより後天的に悪なる存在に変わったのだといえます。

 蛇の話をするからという訳ではありませんが、蛇足として少しだけ付け足すと、善と悪は決して二性性相の間柄ではありません。右があれば左が、高いものがあれば低いものがあるように二性性相とは切っても切れない陽性と陰性の関係です。しかし善があるから悪が存在するわけではありません。上でも話しましたが、絶対的善の主体である神様が創造した当初は“悪”は存在しませんでした。(善だけだったので、もしかしたら“善”という概念すらなかったかもしれません)しかし堕落行為によって“悪”がこの世界に誕生したため、相反する意味を表現するために“善と悪”という言葉が生まれたのです。二性性相に照らし合わせて、善があれば悪が存在するしかないと考えてしまうかもしれませんが、“善”と“悪”は陽陰の二性性相ではないということを知っておいてください。

蛇の正体

 さて、聖書の中では“蛇(悪魔)”の正体についていくつかのヒントを与えてくれています。①人と話すことができる②神様に与えられた戒めを知っている③人類に対して時空を超越して心霊を支配できる(時空を超越するというのは、“時と場所に関係なく”という意味です)こうした点を総合して考えたとき、“蛇”とは霊的な存在だと確信することができます。それでは神様と人間以外でエデンの園に存在した霊的存在とは一体誰だったでしょうか。それは“天使”しかいませんでした。聖書の中には天使が罪を犯したことに関する聖句がいくつか見られますので紹介しようと思います。

 主は、自分たちの地位を守ろうとはせず、そのおるべき所を捨て去った御使たちを、大いなる日のさばきのために、永久にしばりつけたまま、暗やみの中に閉じ込めておかれた。ソドム、ゴモラも、周りの町々も、同様であって、同じように淫行にふけり、不自然な肉欲に走ったので、永遠の火の刑罰を受け、人々の見せしめにされている。(ユダの手紙 1・6-7)

 黎明の子、明けの明星よ、あなたは天から落ちてしまった(イザヤ書 4・12)

 “明けの明星”とは天使長ルーシェルの名前の意味を指した言葉ですので、こうした聖句を総合して考えてみると天使長ルーシェルがエバを誘惑して純潔を奪う罪を犯したのだということがわかります。しかし天使の中でも最も位が高い天使長ルーシェルはなぜ神様の戒めを犯してしまったのでしょうか。

 天使は神様の創造において初めに創られた被造物でした。天使は神様の創造を助ける僕として、神の創造を称える賛美者としての創造目的を与えられていました。創世記1章26節では神様が人間を創るとき「われわれのかたちに、われわれにかたどって人を造り」と記されています。この“われわれ”というのは神様と天使を考慮して言われたものです。しかしここで皆さんにはっきりと知っておいていただきたいのは、天使は人間より先に創造されていますし、神様の近くにいるので人間よりも崇高な、尊い存在だというイメージを抱きやすいのですが、天使は決して人間より尊い存在ではありません。天使はあくまでも万物に属しますので、本来は人間が主管しなければいけない対象です。本来はアダムとエバが天使長ルーシェルの言動をしっかりと主管しなければいけない立場でした。しかし結果的にアダムとエバは自分たちが主管しなければいけない天使に誘惑されて、最も守らなければいけない“純潔”を失うことになります。次号では堕落行為が起きた経緯について詳しく考えてみようと思います。

Category: 誌面説教②