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原理講論を読もう♪⑫

 

天宙を主管する者

 さて今回は創造原理の最後の部分、第6節「人間を中心とする無形実体世界と有形実体世界」について考えてみようと思います。難しい言葉ですが、無形実体世界というのは心や霊界といった実体を持たない世界のこと、そして有形実体世界とは肉体や宇宙といった実体のある世界を意味しています。ちなみに空気や電気といった目には見えないけどその存在が科学で証明されているものは有形実体世界に属します。

 聖書では神様が人間を創られる瞬間をこのように描写しています「主なる神は土のちりで人を造り、命の息をその鼻に吹きいれられた。そこで人は生きたものとなった(創2・7)」人間だけはその体だけではまだ“生きた者”ではなく、神様に命を吹き込まれて、やっと“生きた者”になったことがわかります。

 人間は見えない部分の心(性相)と見える部分の体(形状)でできていますが、神様は人間の心の部分を他の存在と比べて特別に創造しました。動物や植物も見えない心の部分を持って創造されています。それは存在し繁殖しようとする“本能”の部分です。動物や植物にとって本能に従うことは、彼らの一生はもちろん、種を存続させるという点で何よりも優先される行動の基準になります。もちろん人間も食欲、睡眠欲、性欲といった本能を備えていますが、人間の心はいつも本能が基準になっているわけではありません。

 神様は人間にだけ霊人体を与えられ、本能以上に正しい善悪観や価値観を持って行動できるように造られました。また霊人体を与えることで、人間が無形実体世界、つまり神様や霊界を感じとることのできる感性を持てるようにしたのです。

 それでは神様はなぜ人間にだけ霊人体を与えられたのでしょうか?原理講論ではその理由を“天宙を主管する者”になってほしかったからだと説明しています。神様はご自身で創造された宇宙を自ら主管することができません。何故かと言うと、神様にその能力がないのではなく、人間以外の存在が神様を感じ取ることができないからです。神様がどんなに愛を送っても、メッセージを送っても人間以外の存在は受け取ることができません。霊人体がないから、神様の主管を受けられないのです。

 そこで神様は霊人体を持っている人間に神様の理想を伝え、代わりに宇宙を主管してもらおうとしたのです。言い換えてみれば人間は無形実体世界の神様・霊界と有形実体世界の宇宙を繋げるパイプ役をしているのです。だから人間の肉体は有形実体世界の代表であり、霊人体は無形実体世界の代表なのです。人間を“小宇宙”と表現するのはこういった理由からなのですが、よくよく考えてみると小宇宙というのは有形実体世界のみ該当しますから、霊界もふくめた“小天宙”と表現するほうが正しいのかもしません。

霊人体と肉体の関係

 さてこの人間の霊人体と肉体は密接な関係を持っていますが、どんな特徴があるのか表で見てみましょう。

表

 肉体と霊人体が一人の人間を構成している期間は地上生活だけです。肉体は120年経てば、誰でも死を迎えることになります。一方、霊人体は死という概念がありませんので、肉体を脱いだ後、霊界で永遠に存在することになります。しかし肉体も霊人体も地上生活においてのみ成長できるという点は共通しています。

 では何故霊人体は永遠に存在するにもかかわらず、成長できる期間は肉体が生存するたった約80年に限られているのでしょうか。表のうち、“成長の条件”を見ると、霊人体の成長は神様の愛とみ言、肉体の善行によってなされます。霊界は神様が主管する世界ですので、神様の愛とみ言に溢れています。ところが霊人体は神様の愛とみ言を受けるだけでは成長しないのです。神様の愛とみ言を行動に移し、善行を行ったとき初めて生力要素という栄養素が霊人体に送られ、成長することができるのです。皆さんが奉仕や他の為に生きたとき、体は疲れているけど心は喜びにあふれ、これ以上ない清々しさを感じたことはありませんか?それは私たちの行動が善い生力要素を霊人体に送ったので、霊人体が元気になり、成長していることの証なのです。逆に私たちが悪なる行動をしたときは、悪い生力要素が霊人体に送られるので、霊人体は成長するどころか悪化する結果を招きます。

 このように肉体は時間が経てば誰でも大人の姿に成長しますが、霊人体の成長は私たちの行動にかかっていますので、善い行いをたくさんしている人は子供でも成熟した清い霊人体になることができます。逆に大人になっても自分のことばかり考え善い行いをしなければ、幼い霊人体のまま霊界に行くことになります。体の成長は時間が経つのを待たなければいけませんが、霊人体の成長は私たちの努力にかかっています。誰よりも綺麗で美しい霊人体に成長できるよう、がんばりましょう!!

Category: 誌面説教②