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原理講論を読もう♪⑪

 

天地創造と成長の三段階

 今回は創造原理の第5節「被造世界の創造過程とその成長期間」について考えてみようと思います。神の天地創造は聖書の最初の部分、創世記1章に記述されています。

 ところで聖書には6日間で天地創造を完成させたと書かれていますが、原理講論ではこの6日間は「日の出と日没の回数によって計算される6日ではなく、創造過程の6段階の期間を表示したものだ」(原理講論P76)と解釈しています。確かに6日間で宇宙を創ってしまうなんて理論的に考えると無理です。しかし全知全能の神様に不可能は無い、もしくは聖書は神の啓示の書なのだから疑うなんてとんでもない(聖書無謬説)、という前提にたって文字通り聖書の6日創造説を信じている人も多くいます。これは聖書を経典とするキリスト教の中でも意見が分かれていて、所属している派によって意見が違います。

 さて旧約聖書は元々ヘブライ語で書かれているのですが、6“日”を意味するヘブライ語“ヨーム”には1日,2日の“日”の意味と共に、“長い時間、特別なできごと”という意味があります。この意味を加味して考えると、天地創造の1日が数千年、数万年であってもおかしくないことになります。実際に科学的に考えても宇宙が6日で完成したとは考えづらく、原理講論で示している通り6段階の期間を通じて完成したと考えるのが自然で、合理的だといえます。

 このように神様が創造したもの、被造物は完成するまでに一定期間=成長期間が必要になります。この完成までの成長期間を聖書では「夕となり、また朝となった。第1日である」(創1・5)と表現しています。夕方から朝になったら2日目にならなければいけないのに、わざわざ“1日目”であると記したのは「被造物が夜という成長期間を経て、朝になって完成したのち、初めて創造目的を完成した被造物として創造理想を実現する為の出発をするようになるから」(原理講論P76)です。この成長期間は三段階(蘇生期、長成期、完成期)に分かれています。

 人間以外の被造物は宇宙を司る自然の法則(主管性と自律性)によって、条件が整った時間が過ぎれば完成するようになっています。例えば土に植えられた種は太陽の光を浴び、土の栄養を摂取し、適度な水分が与えられれば自然に芽を吹き、花を咲かせ、種子を残すようになっています。これでこの植物は完成したといえます。

 ところが、人間だけは周りの環境が整えられ、時間が過ぎても“完成”するわけではありません。もちろん人間もおいしい食事を摂り、適度に運動して、睡眠をとれば、20年が過ぎる頃には肉体は完成されます。しかし精神的に、人格的に成熟していなければ“子供のような大人”と表現されるように、肉体の成熟だけで人間は完成したとみなされません。人間だけは外的要素のみの完成だけではなく、内的な完成も求められているからです。これが神が人間だけに与えられた“責任分担”です。

成長期間における責任分担

 それでは成長期間に私たちが成さなければならない責任分担とはなんでしょうか?それは神から与えられた戒め(純潔、血統)を守って、第一祝福“個性完成(人格完成)”を成就することです。人格を完成するということは神を中心として心と体が一つになることを意味します。ではどのくらい人格完成しているのか、どのくらい成長段階を進んでいるのか、どのようにしたらわかるでしょうか。残念ながらはっきりと知る術は今のところありません。ですが人格を完成するための授受作用のプロセスを見れば、少しだけわかるかもしれません。

 図にあるように人格完成は神を中心に心と体が四位基台を成すことを意味します。この四位基台は神様と私たちの心の授受作用から始まり、その授受作用の愛の動きには順序があります。神様は私たちの心の主体ですので、授受作用においてまず私たちに愛(力)を授けてくれます。つまり、まず神様が私たちに真の愛と、原理とみ言、そして正しい価値観を与えてくれます(第一段階)。私たちの心はそれを受け止め、神の愛を中心に豊かな愛を育て、原理を基本とした正しい価値観を身につけることで神に美を返していきます(第二段階)。そして、神と一つになった心が望むことを、体で実践し、神様に似た人格者になります(第三段階)。もちろんこの授受作用は一度で終わるわけではありません。神は私たちに絶えず愛を与えてくれていますし、私たちも神の愛に応えて行動し続ける必要があります。この繰り返しの果てに“人格完成”があるのです。お父様は心と体が一つになれば「何も考えず行動すればいい」と語られたことがあります。それは神様と一体となった心と体が一つになっているので、考えなくてもその行動は神の願いに沿ったものにならざるをえない、という意味です。

 こうして神を中心に人格完成した者は、結婚を通して家庭を築き、神の直接主管圏に入ります。私たちは神が人間に与えられた戒めを守り、責任分担を全うし、成長期間を完成して初めて神の理想の世界を実現することができます。神の創造理想は真の愛を土台とした真の家庭から始まるOne Family Under Godです。つまり神の創造理想は私たちの心と体の一体化、成長期間の完成なしには考えられないのです。One Family Under Godを実現するため、私たちの心を神の愛と願いに一致させ、行動していきましょう!

Category: 誌面説教②